【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
私はそのループタイを握り締めると、そっと月明かりに照らしてみる。
柔らかな光を帯び、ループタイは青く輝く。
私が物心ついた頃からいつも父の胸元で青く輝いていたループタイ。
大切な物なのだろうと、幼いながらにいつも感じていた。
きっと…
“特別な誰かからの贈り物”
それは“クレア・カーティス”だろう。
父が生涯愛した女性。
私はそう思い、ループタイをじっと見つめた。
しかし…
次の瞬間、私の瞳からは大粒の涙が溢れだした。
ループタイの裏側。
今まで決して見る事の無かった青い石の台座部分。
そこに施されていた文字に、私の心は強く強く締め付けられた。