【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
「殺してやるっ!!」
気が付くと私は2体の巨人目掛け、剣を抜いていた。
「サラ!!止まれ!!」
いつもは冷静なミケの声が、わずかに動揺しているように聞こえた。
シガンシナ区を目指し、部隊中央で指揮を執るモーゼス。
そして、そんなモーゼスや私達を信じ、必死に馬を走らせる兵士達。
そんな仲間の存在を…この時は忘れてしまっていたのかもしれない。
私のした行為は、私的な感情からの殺戮。
私は…
仲間の命を危険にさらし、父の仇を討とうと剣を振るったのだ。