【進撃の巨人】 never ending dream R18
第10章 強く結ぶ~追放~
サラは下戸だ。
それにもかかわらず、壁外調査から帰還すると、決まって屋上の縁に座り、飲めない酒を飲んでいた。
足を踏み外し、中庭へ転落した事もあると聞いたのは、随分と後の事だった。
いつもグラスを2つ用意し、決まって1つは酒を注ぐだけに終わる。
その行為に何の意味があるのか…。
何となくだが俺には理解出来ていた。
だから、特別問う事もなかった。
俺にとって、サラの全てが新鮮であり、その言葉1つ1つに心を揺さぶられた。
俺のサラに対する“興味”は増すばかりだった。