【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
どうしてだろう…。
こんな時に思い出すのは、弟と過ごした幼い頃の思い出ばかりだ。
手を繋ぎ、広場へと通った日々。
帰り道はいつも、母が作る夕食の匂いがした。
母が家事をする間、弟の面倒はいつも私がみていた。
絵本が大好きで、絵を描く事が得意だった弟。
それなのに…
“訓練兵団に入団するんだ。”
そう打ち明けられたあの日。
すっかりと大人びてしまった弟の姿。
”弟の命は、私が守らなければ。“
あの日も…同じ事を考えていた。