【進撃の巨人】 never ending dream R18
第31章 永久に碧く~月の歌~
壁外で団長を失った。
もちろん、調査兵団の長い歴史の中では、今回が初めての事ではない。
しかし、あまりにも大勢の兵士が死にすぎた。
シガンシナ区を出発して2日。
その間に、96名の兵士が命を落とした。
刻々と日が落ちていく。
口を開く者はいない。
薄暗い補給所に、生き残った数十名の兵士達。
女子兵士のすすり泣く声が、ただ虚しく響いていた。
「サラ…お前は少し休め。」
ミケに言われるがまま、私は補給所の一室で横になった。
痺れた身体。
悲鳴を上げる心。
いつの間にか、私は深い深い眠りの中へと落ちていった。