【進撃の巨人】 never ending dream R18
第29章 永久に碧く~運命の人~●
調査兵団入団から2年が経ち、同期の兵士のほとんどが壁外へと散った。
人間とは“慣れる”生き物なのだろう。
気が付けばもう…仲間の死を嘆き、涙を流す事はなくなっていた。
しかし、心が痛まないわけではない。
兵士としての覚悟が…私の心を追い越したのだと思う。
頭にあるのは常に巨人の事。
まるで“ハンジ”にでもなってしまったのかと思うほどだった。
厳しい訓練と壁外調査を繰り返すだけの日々。
人類が勝利するまではと、私は個を捨て、全てを調査兵団へと捧げた。
そんな毎日の中、私はひとりの男と出会った。