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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第25章 永久に碧く~交差~


ウォール・ローゼ南方に位置する訓練所。



父も所属していたその訓練所で、私は13歳から15歳までの3年間を過ごした。





今まで調査兵団内で特定の人間としか関わりを持たなかった私にとって、100人近い同世代との共同生活は戸惑いの連続だった。



驚いたのは、全ての人間が強い目的を持って訓練兵団へ入団したわけではないという事。



3年間、衣食住が保証され、少なからず給与も受け取る事が出来る訓練兵は、様々な事情を持った人間の集まりでもあった。



孤児や貧困層の子供をはじめ、ただ自分の強さを試したい者から、憲兵団に進むであろう男と出会いたいだけの娼婦まで。



ただ、入団した全ての人間が無事に卒業出来るほど、ここは甘い世界ではない。



浅はかな理由での入団者は3日ともたず、訓練所を後にする事となった。





そんな訓練兵団で最も私を驚かせたのは、調査兵団本部で過ごした7年間、ほとんど毎日を共にしてきたキースの姿があった事だった。



調査兵団12代団長、キース・シャーディス。



キースは私が調査兵団本部を出たと同時に、団長の座を父へ明け渡し、訓練所の一教官へと退いてしまっていたのだった。




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