【進撃の巨人】 never ending dream R18
第24章 エルヴィン・スミス①
彼女が生れたのは、とても寒い冬の日の朝だった。
前日から降り続いていた雪のせいもあり、普段であれば積雪に見舞われる事のないシガンシナ区も、辺り一面を白銀の世界が覆った。
思いがけない雪の影響は、この狭い壁の中で暮らす人々の生活を直撃し、出産の知らせを受け、俺がウォール・ローゼ内の調査兵団本部からシガンシナ区の自宅へと帰宅出来たのは、彼女が産まれてから4日後の事だった。
産着にくるまれた彼女を見るなり、俺の瞳からは大粒の涙が流れた。
俺の腕の中で眠る小さな小さな命。
サユリのように強く優しく、深い愛を持った女性になってほしい。
そんな願いを込め、俺は彼女をサラと名付けた。
【エルヴィン・スミス①】おわり
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