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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第22章 咽び泣く~違和感~


「なぁ、サラ。
お前にひとつ聞きたい事がある。」



うっすらと目を開け、リヴァイがそう尋ねる。

再び眠気が襲ってきたのだろう。
先ほどとは違う、ゆっくりと甘えたようなリヴァイの口調。

そんなリヴァイの姿に、疲れていたはずのサラの心がトクンと優しく鼓動を打った。



「なんだ?」

リヴァイの顔をのぞき込みながら、サラは優しく微笑む。



「“人間が巨人化する”
これはお前の想定内か?」



「…えぇ。
正確に言えば、“巨人の身体をまとった人間”がいるのではないかという仮説だ。

…ただ、この話は本部へ戻ってからにしよう。」



そう言うとサラは、向かい側の座席へ座るリヴァイの隣へと移動した。

ゆっくりと眠りへ落ち始めていたリヴァイは、突然自分の隣へとやって来たサラに目を覚ます。



「…何だ?」

「こうした方が、眠りやすいだろ?」



サラは、ふふっと微笑みながら、リヴァイの身体へそっと寄り添った。



「…君が嫌ならやめるよ。」

「いや…悪くない。」



車窓から入り込む西日に温められたリヴァイの頬が、サラの肩へゆっくりと重なる。

まるで子供のような寝顔。

先ほどまでの疲れが嘘であったかのように、サラの心はトクントクンと優しく鼓動を打ち続ける。



少しくすぐったいリヴァイの髪と、静かな寝息を首元に感じながら、サラはそっと瞳を閉じた。





【咽び泣く~違和感~】おわり





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