【進撃の巨人】 never ending dream R18
第4章 出会い~策略~
調査兵団本部からキースを乗せた馬車が走り去る。
それをサラは正門の外で見送った。
サラは自宅まで送らせて欲しいと言ったが「お前も疲れているだろう。少し休め。」と、キースは断った。
キースを乗せた馬車が見えなくなるのを確認し、サラは建物へと戻る。
団長室のカーテンをまた閉めに行かなければ…そんな事をぼんやりと考えていた。
団長室までの長い廊下を歩く。
ふと、団長室の前に誰かが立っている事に気付いた。
向こうも歩いてくるサラに気付いたのだろう、一度サラを見た後、すぐに視線を外した。
それは、昔からの彼の癖だった。
「ミケ。」
サラが優しく呼びかける。
「話は終わったのか?」
会議…ではなくキースとの話だろう、サラにはすぐ理解出来た。
「えぇ。“ある程度”のところまでは…。」
「全て話さないのか?」
ミケが問いかける。
「“彼等”の話すら出なかったよ。
もしかしたら、気付いているのかと思っていたけれど…。
“彼等”が私の命を狙っている事は、ミケ…君しか知らない。
どちらにしても、“あの男”を力で止められる者はいないだろうしな。
君も、あの時そう思っただろう?」
サラの言葉に、ミケは鼻をフンと鳴らした。
【出会い~策略~】おわり
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