【進撃の巨人】 never ending dream R18
第4章 出会い~策略~
「正直言って屈辱的だ…。
部下には何と伝えればいい…?」
フラゴンが嘆く。
調査兵団本部。
次回の壁外調査における陣形と配置が話し合われていた。
リヴァイ達の調査兵団入団が正式に認められ、次回の壁外調査への投入が検討されている。
会議室の大きなテーブルを、各分隊長…そしてキースが囲んでいた。
「フラゴン分隊長、あなたの言いたい事はよく理解出来ます。
現に彼等は兵士の体をなしていません。
迷惑をかける事もあると思います。
しかし、今の私達にとって彼等はどうしても必要な人材です。
次回の壁外調査でもあなたの班に入ってもらう事になります。
どうか、引き受けてもらえないでしょうか?」
フラゴンはサラの問いかけに、不満げな表情を見せる。
正規の訓練を受けていない、ましてや地下街の窃盗団…フラゴンのみならず、他の分隊長達の表情からもリヴァイ達の入団を快く思う者は兵団にはいなかった。
「技術においては調査兵団の熟練兵士を凌ぐレベルです。
必ず次回の壁外調査では力を発揮してくれます。」
「あぁ…分かったよ。
ここにいる全員、お前には借りがある。
…引き受けよう。」
フラゴンは不本意ながらもサラに従う。
年下にも関わらず、分隊長としての存在感を増し続けていたサラをフラゴンはライバル視していた。
しかしそれも、半年前の壁外調査以降は変わりつつあった。
「ありがとうございます。」
そう言うとサラは、次回の壁外調査における索敵陣形の説明を行った。