【進撃の巨人】 never ending dream R18
第14章 強く結ぶ~愛着~●
「君の母親は今どうしているんだ?」
サラが尋ねる。
「俺が幼い頃、病気で死んだ。」
そう言いながら、リヴァイはサラの黒髪を優しく撫でた。
「私の母も…私が5歳の時に死んだ。」
サラはそう言うと、リヴァイの腕の中へと入り込む。
そんなサラを、リヴァイは優しく抱き寄せた。
肌と肌が触れ合う。
胸を締め付ける温かい感情が、リヴァイの心に溢れていく。
こんな風に、女を抱きながら眠りにつく日がくるとは思ってもいなかった。
いつも情事を終えた後は早く身体を洗いたくなった。
ましてや、裸で肌と肌を触れ合わせるなど、考えただけで吐き気がしていた。
それが今はどうだろう。
自分の腕の中で眠りにつこうとしているサラに、言葉では言い表せぬ心地良さを感じている。
離したくないとすら思う。
「リヴァイ…今日はよく喋るな。」
「馬鹿言え、俺は元々結構喋る。」
ふふっと笑うサラの息づかいが、リヴァイの肌に伝わる。
胸の奥がトクンと優しく波打った。
「リヴァイ…君はもう少し“人”の中に入ったほうがいい。
無理に仲良くしろと言う訳ではないが…。
特にハンジやミケとは、これから長い付き合いになるだろう。
私も…もっと君の事が知りたいし、君にも私の事をもっと知ってほしい。
身体だけじゃなく…。」