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【進撃の巨人】 never ending dream R18

第13章 強く結ぶ~特別~


「心配するな、サラ。

要は今回の壁外調査で結果を残しさえすればいい事だ。

そのために今、私達も必死に準備を進めている。



サラ…新兵の訓練補助などお前には役不足だろうが、今までお前は働き過ぎていたんだ。

少し休んだ方がいい。

これは私だけではなく、ミケをはじめとする各分隊長の望みだ。」





サラは空いた器の載るトレーを持ち、団長室を後にする。
キースは今日も泊まり込みで仕事をすると言っていた。
しばらく自宅へは帰っていないだろう。
後で温かい飲み物と毛布を持っていこう…サラはそう思った。



食堂にトレーを下げ、自分の部屋へと向かう。
消灯時間まではまだ2時間もある。
とくにやる事はない。



ふと頭をよぎるのは、キースの机に置かれた書類の山。
どうしてあんなに溜め込んでしまったのだろうと、サラは思う。

自分であればもっと効率良く出来るのに。

手伝う事さえ許されないこの状況に、サラは苛立ちを覚えた。



サラはふと、幹部棟の廊下から男子棟の廊下へと目を向ける。
薄暗く明かりが灯る廊下を、数名の兵士が行き交っていた。



その中で、廊下の窓からこちらを見つめているリヴァイの姿に気付く。

一体いつからそこにいたのだろう…。
こちらを見つめるその瞳は、どこか悲しげに見えた。



サラの心が、なぜかトクントクンと波打つ。



ただこちらを見つめているリヴァイへ、サラは微笑みを返した。





【強く結ぶ~特別~】おわり



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