第1章 ようこそ、ECOの世界へ
「お友達の皆さんも、全員無事に戻られてよかったです」
ふわり、と微笑むのはエンジェルフェザー・アルマ。
彼女は、ダークフェザーとエンジェルフェザーは、白い羽か黒い羽の塊っぽいモンスターだ。
それの擬人化だから、まぁ仲の良い姉妹のようなもの。
見た目も、結構そっくりだしね。
「さ、報告して?」
僕らは、憑依解除が終わると全員クエスト帳を差し出す。
これは、倒したりすると自動的に書き換えられるすぐれもので、自分で書こうと思っても全く書けない不思議なノート。
魔法のチカラがある世界だし、魔法の力で作られたんだろう。
「はい、確かに。それでは、キチンのほうをお願いできますか?」
「はい、これでいいかな?」
「えぇ、ありがとう。これでお腹いっぱいになるから、無事羽占いができるわ」
「うふふ、無事アミス先生のお使いがクリアできそうで、よかったです」
「そうね、アンジュ。さ、腹ごしらえもできたし、羽占いいくわよ!」
そう宣言すると、闇羽ちゃんは自分の背中の羽を一枚抜き取り、放り投げた。
すると、その羽根はふわふわと移動を始める。
(凄い、本当にファンタジー世界に来たんだ!!)
「下の階段を行くのね。さ、行くわよ」