第3章 無駄な力
「私は…!!!私はもう二度と仲間が死ぬ所なんて見たくなかった!!!!そのために…!!その為だけに修行してきたのに…!!!!医療忍術で仲間を助けるために……!!なのに…なのに私は……」
「お前は良くやった…でも、いくら技術があっても無理な時もあるんだよ…。」
できるだけ優しく声をかける。
ようやく力を抜いた彼女はゆっくりと首を横に振った。
「違うんです…私…私は……医療忍術の技術を応用して………人を……殺したんです…。」
「えっ…?」
それだけ言い残すと彼女は気を失ってしまった。写輪眼で見るとチャクラの消耗が酷い。一体何時間、動かない自分の上官を治療していたのだろう。
彼女を抱えるとひとまず部屋に結界を張り、里の病院へと急いだ。