第13章 探すときほど見つからない。
「はっ?!中忍試験?!」
「何だ姉ちゃん知らなかったのか。」
ちょうど今日からだよ。とのんびりとしたお茶屋さん。
ここは風の国。
そんな砂漠のオアシスで詳しく話を聞けば、どうやら砂からも木の葉へ影やら下忍やらが言っているらしい。
完全に見誤っていた。
何の為に3年で帰ると言ったのか。
中忍試験に合わせて帰ろうとそう決めたのに肝心の日付を確認し忘れるとは…
「ありがとおじさん。釣りはいらんぜ」
「おっかっこいいねぇ…ってなんだいもう行くのかい?」
「うん。その中忍試験にさ、多分だけど弟でるんだ。」
どうにか間に合わせないとね。と準備運動をしていると、これ、持って行きなと店先に並んでいたおにぎりを包んでくれた。釣りを貰わなかった意味がなくなるけどありがたい。
「行ってきます。ごちそう様!」
「あいよー」