第13章 探すときほど見つからない。
「はぁ…」
「カカシうるさい。何度目よ。」
待機室には紅、アスマと俺の3人。
とくに何をするでもなく、ただただお茶を啜るこの時間は時間がやけに遅く感じる。
「そんなに教え子が心配?あんな気合入れて手上げてたくせに。」
「いや…あいつらのコトは心配は…………まぁあんまりしてないんだけどさ」
「あぁさゆか。」
あいつが戻ってくるといった3年の期日は残り数週間で終わりと告げるといったところだった。
けれど、期日通りに帰ってくるなんてことはルーズなあいつだ。まずないだろう。
「まさかこの3年間、お前にもサスケにも火影様にすら一報もないとはな…」
苦笑いするアスマの言葉に思わずまたため息がこぼれる。
本当だよ…
きっとあいつは「だってそんなこと言われなかったし」とけろっというんでしょーけど。
心配してるこっちの気にもなってほしい。
「はぁ…」
何度目になるかわからないため息をつく。
とりあえず、今はさゆよりもあの3人が順調に試験を進むことを考えよう。
頼むぞサスケ…
一緒にドヤ顔かましてやろうじゃないの。