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君を追う

第12章 小休憩





>友達以上恋愛対象外(カカシ)



「なぁさゆ、カカシさんと付き合ってるって本当か?」
「あの人はやめた方がいいぞ。木の葉の若い女の半分は抱いてるってウワサもある。」
「えー?すごーいモテモテじゃないですかカカシさん。でも心配してもらわなくても私はその5割には入ってないし入る予定もないので。」



上忍として任務に戻るに当たって、改めて勉強をしておこうと、借りていた資料を書庫に戻しに行っていた時だった。バッタリとあった上忍の先輩方に声をかけられた。

カカシさんと付き合っているのか、という質問は暗部を抜けたあたりから、つまりはイタチくんが里からいなくなってカカシさんと以前のように関わりが増えてきてから、今でも1週間に1回は聞かれる。


その度合はピンキリであるが、話を聞く限りカカシさんがある程度のプレイボーイなのはよく知れた話らしい。

まぁ、実力もあって顔だって悪くないからね。
小さい頃からよくキャーキャー言われてたし。


「おい、おーい。」

「ん?」

声をかけられたところで自分がボケーと考え込んでいたことに気づいた。

「あ、ごめんなさい。ぼーっとしてました。」
「大丈夫かよ…」
「え、ねぇじゃあさ、本当に今付き合ってるやついないの?」
「…そう、ですね…」


イタチくんとは別れの挨拶はしていない。
でもだからと言って、今は付き合ってるとは言えない関係だろう。

私はイタチくんに捨てられたのかな…

こんなんだったらいっそこっぴどく振られた方が良かったかも……いやそれはそれで…


「おーい。戻ってこいー?」
「あ、またやっちゃいました?」
「ちゃんと寝てるのか?」
「寝てます寝てます。」
「彼氏は?」
「いまs……eん」
「えっ?」


「おーまーえーたーち〜〜なーに話してんの?」


少し低い声が背後から聞こえ、3人揃ってビクッと反応してしまった。


「カカシさん…?!」
「あ、俺用事思い出した。じゃあな!さゆ!」
「俺も!」
「待ってください!私も予定ある気がする!!」
「さゆは待て。」

流れに乗じて逃げようと思ったらガッと腕を掴まれる。

「何で逃げるのよ。」
「だって気配消してくるし声もなんかこわいし!!なんか怒ってるんですか?!」
「………別に。」
「こわいー!!!」




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