第1章 幸せの黒猫
「久野…めぐ…っと、登録。今電話するから登録しといてな。」
「ハイ。」
ヴ〜、ヴ〜
(あ、、キタキタ。名刺もらったし家帰ってから登録しよっと)
「何か分からへんこと・不安なことあったら、ここに電話かけて。セクハラの相談もこの番号で。」
「セ、セクハラですか?ひょえー。」
「ウチのちっちゃいオッサンがたまに制御不能なんねん。まぁ、可愛らしいもんなんやけどね。」
(セクハラに可愛いとかあるの?)
「あ、、大事なこと聞き忘れてた。いつから働けるの?」
「明日から大丈夫です。」
「ほんなら明日から出社してもらおかな。朝8時半始業やから遅刻せんようにね。あと給料入るれ講座とその印鑑も忘れんといてな。」
「ハイ!よろしくお願いします!」
「おう。気をつけて帰りや。」
こうして私の社会人としての人生が始まるのだ。