第8章 狂気
Noside
また来るな、と2人は言って医務室を出た。
そして鍵を閉める。
内側からは鍵がなくても開けれるので
えるが目覚めても問題はない。
これは誰がが入らないようにするためである。
花「な、及川。安心して待とうぜ。」
松「信じてるんだろ、俺らのこと。」
いつか言ったあの言葉を恨んだ。
及「言ったけど!
えるの顔くらい見せてくれてもいいじゃん!
なんで俺だけ入室禁止なのさ!」
花/松「岩泉が入れるなって言ったから。」
及「また岩ちゃん?
2人はえるの看病だし、
国見ちゃんとこには、岩ちゃんがちょっと怖い顔して、
『俺が話してくるから、待ってろ』って
行っちゃうし!
なんで俺だけ放置なのさ!」
松「お前が看病とか出来ないだろ。
それに国見と話しするっても、そのまま行かせてたら、
一発くらい殴りそうだっただろ。」
花「やっぱあそこは、現場を知ってて、
冷静に、国見のことも考えながら話してやれる
岩泉が適役だっただろーな。」
及「そーだろーけどさ…」
扉の奥で眠る彼女のことを考えて、
及川はポツリと零した。