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吸血鬼なんて聞いてないっ!

第10章 変化


松川


花「おーい、松。大丈夫か?」

松「まぁ、大丈夫。久しぶりにやったけどな」

ベットに横になる俺の横で何故かずっといる花巻。

松「いつまでいるんだよ、花。
お前も自分の部屋行けばいいんじゃねぇの?」

花「だって、結構しっかりかけてたしさ。
えるはおまじないかなんかだと思ってるみたいだけどさ」

松「結果、明日そうなってればラッキーって事で」

えるには、いつかけられたのかは知らないが、
見覚えのない術がかけられていた。

さっきのは自己暗示含む1種のおまじない。

術者とかけられた本人の想いの強さに比例して効力が上がる。

あいつがちゃんと戻りたいって思ってくれればいいんだけどね…。


松「どう思う?花」

花「さー。俺より、岩泉とか黒尾とかに聞いた方が解決するんじゃねーの?」

確かにあいつらのほうが詳しいかもしれない。

松「そうだな、あとで相談してみるか」


花「おう。じゃあ、俺も眠くなってきたから帰るわ。
おやすみな、松」

おう、と小さく返し、再び横になり考える。


松(える、何があっても俺らはお前の事を守るよ)


小さな思い出を思い出しながら目をつぶった。

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