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吸血鬼なんて聞いてないっ!

第8章 狂気


No side

花「このまま、目覚めないなんてないよな…?」

松「大丈夫だろ。今すぐ目覚めるわけないだろうけど、
ちゃんと目、覚ます。
だから、及川馬鹿みたいに騒ぐなって。」

及「なんか悪口言われた気がする!
松っつんだよね!?心配なんだってば!」

花「及川程ではないけど、
松川みたいに冷静にいられないな。」

松「冷たいのか、俺。
でも、なんとなく大丈夫な気がするんだよ。
根拠もなにもないけどな。」

少しだけ目を開いた花巻は、おもむろに立ち上がった。

花「そうだな、信じてやるのも、俺らだもんな。」

ベットで眠るえるの手を強く握って呟く。


花「早く戻ってこいよ。」

優しく笑った。

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