第6章 距離感
える
♪〜♩〜♫〜♬🎶〜
チャイムだ。
教室戻らなきゃ。
流石に、岩泉さん達も教室に戻るだろう。
ドンっ!
える「すいません」
「こっちこそ悪かった…って、ちょっと待て!」
頭を下げ、そのまま横を通り過ぎる。
聞き覚えのある声から逃げる様に、教室へ戻る。
「える!」
「岩ちゃん、俺らも戻んないと遅れるよ。」
あぁ、やっぱり。
お二人も、丁度戻るときだったのだろう。
運がいいのか、悪いのか。
仁花ちゃんに声をかけてから、
ファイルを棚から取り出す。
授業の準備をしつつ、金田一くんは怒られてないかとか、
及川さんが面識がある風だった影山くんに
迷惑がかかっていないか、
私を探していた岩泉さんや及川さんは
ちゃんと授業に間に合ったのかとか…
全部自分のせいなのに、そんな事を考えていた。
申し訳ないと思いつつ、席に着いた。