第6章 距離感
岩泉
金田一に聞いた教室に向かっていた。
通常なら、多くても10分もかからないだろう。
なのに辿り着ける気がしない。
岩「お前のせいだぞ!」
隣のバカをぶっ叩く。
及「やだなぁ岩ちゃん。俺がいくらモテモテだからって焼かないでよ〜。」
わかってなかった様だからもう一発。
こいつのせいで、こんなにも遅くなっている。
金『えるのクラスっスか?1-Bっスね。』
岩『そうか、悪いな。』
金『なんかあったんですか?伝言とかだったら、伝えますよ?』
岩『会いに行くから、大丈夫だ。』
そこにあいつが来た。
及『何、岩ちゃん、えるに会いに行くの?俺も行くっ!教室行くから待ってて!』
早く弁当食って、あいつを待たずに教室を出た筈なのに
なぜか隣を歩いていた。
すると騒ぎ出す女子。
こうなるとわかっていたから、
一緒に行きたくはなかったのだ。
岩「いつになったら、着くんだよ。」
小さな嘆きは自分にしか聞こえない。