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吸血鬼なんて聞いてないっ!

第6章 距離感




谷地



える「おはよう、仁花ちゃん。」

パッと顔を上げると、目の前にいたのはえるちゃん。

谷「おはよう!寮はどうだった?」

える「えっと、まぁ、うん。」

何だか色々あったご様子。

あまり聞かないほうがいいのかな?


谷「お聞きしてしまってごめんなさい…。」

える「仁花ちゃんが気にする事はないよ!心配してくれて、ありがとう。」


優しい笑みを浮かべるえるちゃんは
とても素敵なひとだなぁと思いました。

予鈴がなって席に戻る姿も可憐な方でした。



授業も終わり昼休み。

お弁当を食べている最中に、金田一くんという人がえるちゃんの元を訪ねてきました。

金「える、ちょっといいか。」

えるちゃんは、申し訳なさそうな顔をして、ごめんねと言って金田一くんの元に行きました。

廊下で話して、またお昼を食べに来て、

える「仁花ちゃん、私お昼用事で来ちゃった。どうしても変更できないみたいで…。」

谷「いいよいいよ!私なんかの用事、ぽいっ!として下さい!」

える「ごめんね。きっとすぐに帰ってくるから。」

というと、お昼も早々に教室を出て行きました。


えるちゃんの用事は、わからないけど
悪い事は、起きませんように。


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