第4章 蒼 イ 塔と私
える
矢「呼んだら、来てくれよな。」
私が頷いたのを確認すると、そそくさと扉の奥へ行ってしまった。
中の方でゴソゴソと人が動く音がした。
「「「えるー!!」」」
呼ばれた。
入っていいのかな??
扉に手を開けて押し開いた。
パンッ!
音に驚いて閉じた目を開けると、
える歓迎会!!
と書かれた紙があった。
みんなに目を移すと、笑顔で迎えてくれた。
及川さんが私の手を引いて、椅子に座らせる。
隣には、及川さん、岩泉さんが座る。
前には、私を呼びに来てくださった矢巾さん。
松川さん、花巻さん、渡さん、金田一くん。
他の人も、自己紹介してくれた。
蒼の塔には、女の子はいないらしい。
花巻さんや岩泉さん曰く、
「「及川目当ての女がうるさい。そして、
それをドヤ顔するあいつがウザい。」」
金田一くんたちは苦笑いしていた。