第3章 知ル
える
える「先生…ですか?」
制服も着ていないし、多分なんだけど
でも、こう先生らしさがあまりない。
「この寮の管理人をしています。武田と言います」
先生でした。
そう思っていたら、隣で
及「それいいねっ!まだ、決めてないんでしょ?」
いつの間に…?
まあ、私は例外的にまだ入寮手続きをしていない。
理由はわからないが、まだ私の部屋はないのだ。
武「自分の目で見て、一番いい環境があるならばそれに越したことはありませんよ。どうです、えるさん。」
確かに、他にどんな人がいるかもわからないし、
同じ一年生の人と仲良くなれるなら
いいと思った。
える「そう、ですね。是非。」
すると武田先生は、電話をかけに向かった。
武「寮長のみんなを呼びますね。事情を説明して、順番を決めましょう。」
どんな人なんだろう。
寮長って言うくらいだから、三年生さんだろう。
妙な緊張をして、少しだけ身構えた。