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吸血鬼なんて聞いてないっ!

第3章 知ル



える

武田先生が忙しく電話をかけて、
十数分たった。

すると、ゾロゾロと人が入ってくる。

すると1人の人が、及川さんの前にきて、
思いっきり蹴った。

ああ、とっても痛そうだった。

そして、蹴った後に

「お前いるなら、こなくてよかっただろっ!!」

大きな声で、少し怖い。

怯えた私を見た及川さんは、
私を抱きしめた。

及「ほら、岩ちゃん。俺たちの寮に女の子が入るかもだよ?頑張んなきゃ、ね?」

岩ちゃんと呼ばれた彼はまた不機嫌そうに、
顔をしかめた。

「おい、お前。そいつから離れたほうがいいぞ。それも、そいつがやったんじゃ無いのか?」

える「えっと、これ「ザンネーン。これは飛雄でした〜。」です…。」

私の言葉に被せた及川さんはまた蹴られてる。

そして、及川さんを私から引き剥がすと

岩「岩泉 一だ。好きに呼んでもらっていい。」

名乗られたから、反射的に

える「 えるです。よろしくお願いしますね、岩泉さん。」

すると、顔をそらして、おう。と短く答えた。

蒼の塔に行くときは、
岩泉さんに守ってもらおう。
及川さんより、きっと大丈夫。

いろいろ騒いでいる及川さんに暴言を吐いているが、
きっといい人に違い無い。

直感ではあったか、殆ど確信気味に私は思った。

口喧嘩をする様が何よりも微笑ましくて、
私は思わず笑ってしまった。



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