• テキストサイズ

吸血鬼なんて聞いてないっ!

第10章 変化


える

岩「悪い。これは、口頭で言わせてもらう。
いいか?える」

こくりと頷いて、岩泉さんを見る。

彼の目は紅いまま、口を開く。


岩「えるは、今日を含む3日後、
黒の塔への移動。
青の塔からは準備が整い次第、早めの退寮。
荷物は、黒の塔から生徒が出るから、
移寮のための道具は、まとめておけば、
運び出すそうだ」

…やっぱり、そうだよね
すぐいなくならないといけない。

明日、明後日にはここを出る。

ちょっと離れた先にある黒の塔。

菅原さんと…影山君がいるとこ

離れたくないけど、もうこれは決定事項。

今更覆せないこと。


える(わかりました。それだけですか?)


みんな、びっくりしてる。

だよね、すぐ、はいわかりました、
なんて言うと思ってないって顔してる。

花「ちょっと待って!えるは
それでいいの!?
決まりました、はい、移寮します
って考えれるほど、単純な関係?
確かに、日にちは少なかったし、あまり関わりも少なかった。
けどさ、俺は、俺らはえるのこと
特別だって思ってたよ」


そんなの、そーじゃん、イブだし。


える(いいとか、悪いとかじゃなくて
決まっちゃったんだから
しょうがないって割り切るしかないじゃないですか。
特別ってイブだからじゃないんですか?
私単体だけなら、特別なんて思わないですよね)


一瞬花巻さんは唇を噛み締めて
泣きそうな顔をした。


花「ほんとに、そう思ってんのか?
俺は、俺は、ずっと、お前を……!」


/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp