第10章 変化
える
国「える、起きてえる。
会議、始まるよ」
彼の目が紅いことを確認して唱える
える(起こしてくれてありがとう。
もう、みんな集まってる?)
国「うん、行こう。えるがこの目大丈夫ってこと伝えたんだけど…
あれだったら、紙とペン持ってく?」
顔を横に振る。
える(大丈夫。紙に書くと時間かかるし、話噛み合わなくなるかもだから)
わかった、と言って車椅子を押してくれる。
扉を開くと、一斉にこちらを見られて頬が強ばる。
及「えるちゃん、おはよう
あれ?でもこんばんはかな?」
時間を見ると、もう8時。
結構寝てたのかな?
及「んで、えるちゃん、これ大丈夫って聞いたけど、
ほんとに大丈夫?
やるなら、みんなやることになっちゃうけど」
及川さんの目が紅くなる。
える(大丈夫、です)
それが伝わって、みんなの目も紅くなる。
及(それじゃ、まず諸事情から!)
岩泉さんから、各寮へのお願い、
武田先生からの連絡などなどが
読み上げられている
なんだか、全然入ってこなくて、
ちょっとだけ上の空で話を聞いていた