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吸血鬼なんて聞いてないっ!

第10章 変化



窓を開けると、爽やかな風が部屋に舞い込む。

んん、気持ち良い。

固まった筋肉を伸ばす。












なんでもなかった。

国見君のことも、岩泉さんのことも。


今はなんだか怖くない。


安心感とか、そういう綺麗なものじゃない。

けど、大丈夫だ。


私はここにいたい。


神様。


もう少しだけここにいさせてください。


どうか私の幸せを奪わないでください。
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