第16章 デート編 ーマッキーー
『甘木生馬ーマッキー』
「いつも悪いなー」
今日はマッキーの部屋で夕食を一緒に食べている。
別に、チョコ渡したから部屋に招かれた、とかじゃない。
幼馴染の頃から、たまに、いや、よくあること。
色っぽい話はなんにもない。
正直、何か進展あってもいいのになーなんて思ってます。
マッキー相手じゃ、期待するだけ無駄かもしれない。
だったら…!
食後、ベッドに座ってテレビを見ているマッキーの隣に座る。
「ねぇマッキー。私のこと好き?」
「んー?いきなりなんだよー好きに決まってるだろー?」
…生返事…
「じゃあ、どういう好きなの?」
私はマッキーの正面に立つとそのままベッドに押し倒した。
「この前、ちゃんと好きだって伝えたよね…」
「静香…?」
「幼馴染のままなら、もうここには来ない…」
悔しいけど、少しだけ涙が滲む。
「ばっか!何言ってんだよ!」
マッキーが突然私を抱きしめる。
「改めて好きとか言われて、照れるに決まってんだろー?」
押し付けられた胸から聞こえる、マッキーの鼓動…すごく早い。
「…本当?」
「あぁ!本当だって」
コロンと横になって、至近距離で笑うマッキー。
「…なら、もう少し面倒みてやってもいい…」
「ははっ!よろしくな!」
調子いいけど、やっぱり一緒にいたい…大好きなんだよなー…