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【少ハリ】原石の輝き

第13章 バレンタイン編 舞山春ーシュンー


楽屋にいたメンバーに、チョコレートを渡した。
もちろん、義理なのは伝わってる。
遅れてきたシュンには、まだ渡していない。

全員が揃って、楽屋が賑やかになる。
でも、シュンだけがなんだか不機嫌そう。
どうしたんだろう。
ステージを終えて、タオルとか飲み物を渡しても素っ気無い。
「どうかした?」
「べつに」
聞いても、この返事。…怒ってる感じもする。
…触らぬ神に祟りなし。少し放っておこう。

って思ったけど、向こうから寄ってきた。
片付け終わって帰ろうと外に出たら、シュンがいた。
「あれ、シュン…どうしたの?」
問いかける私に無言で近づき、手を差し出す。
「え?何?」
「俺には、無いの?」
え…俺には…って、もしかして?
「もしかして、チョコ?」
「そうだよ!あいつらには渡してたのに…」
シュンが拗ねた子供みたいに見える…
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