第10章 バレンタイン編 甘木生馬ーマッキー
あ!みんな揃ってる!
楽屋に顔を出したらみんないたからチョコを渡した。
「はい、本命ね」
マッキーにはさり気なく付け加えて渡してみる。
「おう!サンキューな!」
…伝わった?いや、伝わってないな…
ため息をついて、とりあえずマッキーの隣に座った。
「マッキーってホントバカだよね」
辛らつなキラの一言。でも、ごもっともです。
「あー?いきなりなんだよキラ」
「マッキー、静香ちゃんの言葉聞こえてた?」
トミー、サポートありがとう。
「は?言葉って、何か言ったか?」
…ホント、このバカ。
「がんばれ、静香ちゃん」
カケル君…うれしいけど、悲しくなるような気も…
「静香もさ、こんなのやめて俺にしろって」
シュンがわざとらしくウインクしてきた。