第1章 始まりはあの日から
それから三年後、ボクは13歳になった。
現在ボクはクロスとともにいる。
姉さまがアクマになった次の日、クロスはやってきた。
姉さまはクロスに事の次第を話した。
クロスは悲しそうに眉を寄せると、まだ今の状態だと伯爵とのつながりが強いから、改造に適していないといった。
姉さまはそれから頑張った。
涙を流しながら、人を殺しLv2という人型のアクマになった。
クロスはこれ以上姉さまが傷つかないよう急いで改造を施した。
ボクはこれで姉さまとゆっくり暮らせるのかと思うととてもうれしかった。
けれど運命はボクに意地悪なようだ。
最近江戸にはアクマが増え、人間が暮らすのは危ないらしく、姉さまがクロスにボクを連れて行ってほしいとお願いしていた。
ボクは拒否をしたのだけれど、クロスは姉さまと同じ意見なのか頷く。
すがるように姉さまを見ても、意見は変わらなかった。
そしてボクはクロスと一緒に船の上にいる。