第3章 ヘブラスカとイノセンス
「その数は全部で109個。我々はまず眠っているイノセンスを回収し、伯爵を倒せるだけの戦力を集めなければならない。伯爵もまたイノセンスを探し破壊すべく動いている。イノセンスの争奪戦争だ」
――――我々がこの聖戦に負けた時週末の予言は現実となる
『戦え。それがイノセンスに選ばれたお前の宿命…宿命なのだ…………』
宿命か……嫌な宿命があったもんだな……。
「ま、そんなところだ。以上で長い説明はおわり♬ 一緒に世界のためにがんばりましょう。一銭にもなんないけどね」
コムイが手をこちらに出し、ウインクをする。
ボクは一つため息をつき、コムイの手に手を伸ばす。
「本当に長い説明だったな。おかげで、ボクのセリフが3ページ近くなかったじゃないか」
コムイの手をボクがとると、コムイは苦笑をしつつボクと握手を交わす。
「まあまあ、ようこそ黒の教団へ! 現在、エクソシストはキミの入団で19人となった。ほとんどは世界各地に任務で点在しているけどそのうち会えることもあるだろう。ちなみにヘブラスカもエクソシストの一人だよ」