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憎くて愛しい

第3章 ヘブラスカとイノセンス




「あ、一応イノセンスとかについての説明をしとくね。この事実を知っているのは黒の教団とヴァチカン、そして千年伯爵だけだ」


すべては約百年前、一つの石箱が発見されてから始まった。


――――後生いの者達へ…


我々は闇に勝利し、そして滅びゆくものである。


行く末に起こるであろう禍から汝らを救済するため、今ここにメッセージを残す――――


「そこに入っていたのは古代文明からの一つの予言と…ある物質の使用方法だった。その石箱自体もそれだったんだが『神の結晶』と呼ばれる不思議な力を帯びた物質でね」


神の結晶……。


「それがイノセンスか……」


「ご名答。対アクマ武器っていうのはそのイノセンスを加工し武器化したものの呼称なんだ」


石箱の作り手はそのイノセンスをもって魔と共に訪れた千年伯爵と戦い打ち勝ったものだという。


だが、結局世界は一度滅んでしまった。


約7000年前、旧約聖書に記された「ノアの大洪水」がそれだ。


石箱は、それを「暗黒の三日間」と記しているけどね。

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