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【DB トランクス】〜魔法使いの初めての感情〜

第2章 再会



「ありがとう、お邪魔します。」
トランクスを家に招き入れ椅子へ座らせた。

「い…今お茶入れますので!」

昨日と同じようにハーブティーを用意する。
ティーポットを持つ手が震え、カップにカチャカチャとぶつかる。
普通にしなければと思えば思うほど逆に動揺してしまうのだ。
ハーブティーを入れトレイに載せてテーブルへ運ぶ。
まだ手が震えていた。


「ありがとう。」
そう言いトランクスはハーブティーを受け取り一口飲んだ。

私も席につきハーブティーを口に運ぶ。
カップを持つ手が震える。

私はハッ思い出して、

「あ…あの!こここれ!今日焼いたんです。お…お口に合うかわからないですが…良かったら…。」

と先ほど作っておいたクッキーを手渡した。

トランクスは驚いた様子で、

「え!輝夜ちゃんが焼いたのかい?お菓子作りが上手なんだね。ありがとう。」

そう言いにっこりとした表情でクッキーを受け取ってくれた。
それと同時にトランクスは思い出したように、

「そうだ。今日は輝夜ちゃんにお礼のプレゼントを持ってきたんだ。」

そう言うと持っていた小さな箱をテーブルの上に置いた。

「お菓子作りが得意なら俺のプレゼントは霞んじゃうかもしれないな。」

苦笑いしながら小さな箱をあける。
中からはフルーツが沢山乗った色鮮やかなタルトケーキが入っていた。

「わあ。美味しそう!とても嬉しいです!」

タルトケーキも勿論嬉しかった。
それよりも思いがけなかったトランクスからのプレゼントを貰うという事が何よりも嬉しかったのだ。

「本当かい?良かった。でも俺もまた貰っちゃったから申し訳ないな…いや、嬉しいんだけどね。」

なんだかトランクスもキョロキョロと目線を動かして落ち着きがないようだ。

そんな様子を眺めながらも嬉しさと何だか恥ずかしさもあり下を向いていた。

その後もお互いに談笑し、目が合うと二人して反らしては照れて笑った。



日が沈みかけた頃、
「長居しちゃったね。輝夜ちゃんは本当に面白い子だからついつい話が弾んじゃうね。」

そう言いトランクス帰る準備をし席を立つ。

「いえ、こちらこそ本当に楽しいです。」


外まで見送る際にトランクスは、

「また…来てもいいかな。」
そう言い頭を掻く。

「も…もちろんです!またいっぱいお話聞かせてください!」

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