第1章 出会い
ハッとして、
「あ、フウ。う…うん、大丈夫だよ、ありがとう。」
とそっとフウを撫でた。
フウは不思議そうに私の顔を見つめた。
「お家、入ろっか。」
地に足がつかない様なふわふわとした感覚を感じながら私はベッドに、フウはベッドの横に腰を下ろし身体を丸めた。
フウの寝息が聞こえた頃も私はまだ眠れずにいた。
「…トランクス…さん。また会いたいな。」
今日の事が頭から離れない。
心臓は速いままだ。
「変な感じ…私どうしちゃったんだろ。もう…寝なきゃ。」
私は様々な思いが巡る頭を振り払いようやく眠りについた。
これがトランクスとの大切な、最初の出会いだった。