• テキストサイズ

【刀剣乱舞】それは、確かに恋でした

第1章 崩れる、音がする


「この部屋何?」
「あぁ、その部屋か? お前の爺さんが鍛刀するために使ってた部屋だ」
「入っていい?」
「あぁ、構わないぜ」

急に、優大様はその部屋に興味を示した。
何か、理由でもあるんだろう。

僕は、不思議に思いつつも優大様を見送った。
すぐ出てくるだろうし、外で待機する予定だ。

そう、思った瞬間だった。
鍛刀部屋から凄まじい光が溢れ出てきた。

「わっ、何これ、眩しい……!」
「何だ、何だ!?」

光が止まったから、ゆっくりと目を開ける。
すると、そこには見知らぬ刀剣が立っていたんだ……!

「――山姥切長義。元は大太刀だが、強さは全く変わらないぜ。よろしくな」
「た、鍛刀に成功した……!?」

驚いて、腰を抜かしてると凄まじい地響きが辺りに木霊する。
それと同時に、嫌なくらい殺気も伝わってきて、僕は咄嗟に武器を構えた。

「全員、配置につけ!! 主を守るんだ!」

ありったけの霊力を全刀剣に供給する。
そうすることで、一時的に仲間の能力を上げることもできるし、僕の居場所も教えることができるんだ。
でも、疲れるからこういうピンチな状況じゃないと使わない。

逆を言えば、使わざる負えない状況なんだ。
だって、本丸に出来た次元の裂け目から顔を出したのは……、歴史修正主義者だ。

このタイミング……、完全に山姥切長義を狙ってる!!

「山姥切長義、君は主を連れて逃げるんだ!」

でも、山姥切長義は苦しそうに床にうずくまるばかり。
――そうか!!
主が、刀剣を保護するための術を作っている最中に死んだ。
そして、その術が完成してないのに、優大様は山姥切長義を目覚めさせた。
だから、今山姥切長義は何の守護もない無防備な状況……!!
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp