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【刀剣乱舞】それは、確かに恋でした

第1章 崩れる、音がする


「山姥切長義を守るんだ! 狙いは、山姥切長義だ!!」

僕と鶴丸は、刀を構える。
そして、鶴丸が目の前の歴史修正主義者を斬りつけた。
しかし、本来は6振りかかってやっと倒せる相手。
僕と二人だけじゃ、割にあわないんだ。
それどころか、別な方向からも続々と歴史修正主義者がやってくる。

主が死んで、丁度本丸の守護がないタイミング。
そして、守護のない山姥切長義の誕生。

最悪のタイミングだ!!

「ぐすっ、ぐすっ」

後ろから、優大様の泣きじゃくる声が聞こえる。
でも、慰めてる暇はない。
続々と波のように押し寄せてくる歴史修正主義者の数に、僕は圧倒されながら最後の力を振り絞り政府に使い魔を出した。

――どうか、無事について!!

「くそっ、きりが無い!!」

僕は、どんどん押されていく。
多数の歴史修正主義者に切りつけられ、避けられずに刀装兵も全て消え、生身で受け止めている状況だ。
いくら、僕が資材無しで手入れできる刀剣と言えど、闘いながら手入れなんて無理だ。

どんどんと体が傷つき、身動きが取りにくくなる。
刃物を刺される鋭い痛みを耐えながら、僕は必死に刀を振るう。
絶対、主や山姥切長義の元へは行かせない!

「ほ、本科……!!」

山姥切の写しのほうがたどり着いた時には、彼によく似た本科のほうは、歴史修正主義者の短刀に担がれていた。

追いたくても、これ以上体を動かせない。

その時だった。
近くに居た歴史修正主義者の太刀に、僕まで担がれる。
――非情に、不味い。
こんな弱ってる状況じゃ歴史修正主義者に飲まれてしまう……!!
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