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人魚の恋

第2章 初恋



『メルラ…。』

ル「メルラ…。あなたの気持ちもわかるわ、でも急にどうしたの?あなたが感情的になるなんて珍しいわ。」

メ「べ、別に感情的になんてなってないわ!ただ何も知らないエレンに少し腹が立っただけよ。」

ル「メルラ…。それは仕方が無いことよ。あなたもわかっているはずよ。…エレン!ちょっと二人で話してくるね!ちょっとまってて!」

『うん…。』

メルラとルビアは部屋から出ていき見えないところまで行ってしまった。

私はこの時思った。みんなの前で海上に出たいと言ってはいけないことを。
私はこの国のことを全く知らない。
知っているのはこの国の景色だけ。
私はこの部屋から出てはいけないことになっている。
私はこのスターライトアイランドに1億年に1人しか生まれない【オールジュエルマーメイド】という特別な存在なのだ。
【オールジュエルマーメイド】は尾ビレが他のジュエルマーメイドのように1種類の宝石で出来ているのではなく、全ての宝石で出来ているのだ。
それだけではなく感情によって瞳の色が変化したり、水を操れたり、治癒をしたりできる。

この国の掟で【代々生まれてくるオールジュエルマーメイドを一生監禁しこの国の歴史を教えてはならない】という掟がある。
きっとメルラはルビアによって国王に言いつけられ処罰を受けるのであろう。

そう思うと涙が出てきた。
私が余計なことを言ったばかりにメルラは傷つき、言ってはいけないことを口走ってしまった。
わたしが涙を流すとすぐさまその涙はサファイアに変わった。
そのサファイアをみて私は今、目が青くなっているのだなっと確信した。
私の瞳は悲し時は青、怒りの時は赤、癒している時は緑、水を操る時は紫、恋をした時は桃色、喜んでいる時は黄色、嫉妬は黒、普通の時はオレンジ。

そうなるとオールジュエルマーメイドに代々伝わる本に書いてあった。
そう、実は私は生まれてから1度も自分の姿を見たことがないのだ。
顔さえもわからない。
私は今までの16年間一度も自分の姿を見たことがないのだ。
それがオールジュエルマーメイドとして生まれてしまったとゆうことなのだ。

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