第2章 初恋
エレンside
くらいくらい深海。
そのさらに深いところにあるのが人間禁制、魅惑のジュエルマーメイドが暮らす【スターライトアイランド】。
スターライトアイランドはこの世のものとは思えないほどに美しく神秘的だ。
今まで本で読んだ海の上の世界のどこよりも美しい。
ジュエルマーメイドは尾ビレにジュエルが散りばめられていてこの世で最も美しいものと言われている。
しかしジュエルマーメイドは希少価値の高い人魚なためめったに海上には現れない。
ってゆうより海上に出ることを禁じられている。
『はぁ…。どうして私たちは自由じゃないの…。どうして海上に出てはいけないの…。人間と恋をしてみたいわ…。』
私の名前はエレン。
このスターライトアイランドに生まれたジュエルマーメイド。
ジュエルマーメイドに生まれたせいで海上には出ることができない。
私はこの運命をすごく嫌っていた。
?「しょうがないわよ。それが私たち1族を守る手段なんだから。」
『ルビア…!でもいつまでもこんな小さな国にいたら飽きてしまうわ!!』
ルビアは私の親友。
ルビーのジュエルマーメイドで燃え盛るような赤い髪、尾ビレも暁のように光るルビーでうめ尽くされている。
ル「飽きないわよ。こんな綺麗な国、海上には絶対ないもの!」
?「ルビアの言う通りよ。それだけ私たち美しいジュエルマーメイドは汚らわしい人間に狙われているのよ。」
『メルラまで!!人間は汚らわしくなんてないわ!』
メルラも私の親友。
エメラルドのジュエルマーメイドで深海でもひときわ輝くミントグリーンの髪、尾ビレはエメラルドをふんだんに使っていて綺麗な模様まである。
メ「人間は汚らわしいわ。意地汚い心を持っていて、自分の欲望のままに生きているのよ。私の先祖は掟を破って海上にでたのよ。今のエレンみたいに人間と恋がしたいってね。どうなったと思う?」
『きっとメルラの御先祖様は童話のような恋に落ちて幸せになったのね!!』
ル「エレン…!?」
メ「そんなことあるわけないじゃない!!私の先祖は人間に捕まって尾ビレの宝石を1つ1つ取られていったのよ!?そして
用が済んだらそのまま海へポイよ。どう?これが真実の正解エレン。」