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離さないで愛

第1章 出会い ~見つけた~


携帯を取り出して着信のあった友達に電話を掛けた
会話をしている間中その女の後姿を眺めていた
男友達と長電話でもないからものの2,3分で切ったが相変わらず目線はカウンターの方に向けられたままで離せないでいた

一人でつまらなそうに見えたのか?目ざとくオーナーが近づいてきた

「いらっしゃーい?今来たところ?」

「うん、今日はちょっと仕事早く終わったから」

「そうなの?お疲れさま。相変わらず忙しいの?」

「まーねぇ」

他愛もない話をしていた

「ねぇ、あそこに座ってる人さ誰かの知り合い?」

「え?」ってカウンターの女に視線を向けた

「あぁ、私も良く知らないけど見たところモデルじゃないの?」

ここのオーナーの前職はアパレル関係で、だからこの店のお客もその業界の人間が多い

「モデルっぽいね」

「あ、なにー?気になっちゃったの?」

「いや、別に」

気になったから言ったんだ
さっき一瞬だったけど、後ろを振り返った時に顔も確認済み

ここで前にも女性を紹介されたことがあった
その人とは2年くらい付き合った
オーナーは人脈が多くてそうやって色んな人と人を繋げるのが好きな人だったから

「ちょっとまってて」

そう言って席を立ってまっすぐカウンターの女のところまで歩いていく
二人が暫く話をしてたかと思ったらその女と二人で近づいてきた

「こちら亀梨さん、で、こちらがユウリさん。一人同士だし一緒にどうって誘ったの。いいでしょ?亀ちゃん」

「別にかまわないけど」
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