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ハウルの動く城 短編集

第1章 短編集1











太陽の香りと暖かさ
洗濯したてのシーツはとても気持ちがいい









うんとキスして、

わたしをハイにして








太陽も空のてっぺんから少し降下し始めた午後、
洗濯物を取り込むのがいつもの日課

マルクルとヒンは途中まで取り込むのを手伝ってくれていたんだけど、
どうやら面白いもの(モンシロチョウ)を見つけちゃったみたいで
それから蝶の追いかけっこにばっかり夢中になっている。


(仕方ないなぁ)



「ハウルー、ちょっと洗濯物取り込むの手伝ってくれる?」
「うん、今行くよ」



今日はとびっきりお天気がよかったのでみんなのシーツも洗った。
洗濯したてのシーツで寝るとぐっすり眠れるのよね



「ありがとうハウル。助かるよ」
「ん。こちらこそいつもありがとう。
 いっつも一生懸命だよね、葉子って。僕はそーいう所好きだなぁ」
「・・・ハウルっていっつも恥ずかしいことをさらっと言うよね」
「そうかい?僕は自分の心に正直に生きてるだけだよ」
「羨ましいようなそうじゃないような・・・」
「あ、なんだか葉子見てたらキスしたくなっちゃった」
「え?」



チュ





「! だからって今こんな所でしなくってもいいじゃない!
マルクルだって見てたかも知れないのに・・・」


モンシロチョウを追っているのに夢中になっているマルクルは
やっぱりモンシロチョウに夢中になっていて、こっちなんて全然見向きもしていなかった

けど、なんだか恥ずかしいじゃない



「いいじゃないか、したかったからしたんだよ」
「見られたら恥ずかしいじゃない」
「・・・じゃあコレで平気」


ハウルはそう言ったかと思うと
取り込もうとしていたシーツをあたしと一緒に被った。
そして、シーツの中であたしを抱きしめてキスをした。


シーツの中はシーツからの熱と自分達からの熱でとても暑く感じる
ハウルが触れている腰と頬が火照る

「もっと」

そう言うハウルに何故か熱くなって
自然に自分から目を閉じた


「もっと 」








恥ずかしいなんて考えられなくなった


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