第8章 岩鳶 :橘真琴 切甘 続
話をしなきゃ。
心配をかけた分。
全てちゃんと.....。
なぜかそう思った。
『真琴、話が...あるの、聴いてくれる?』
「話し?」
そう言うと私を離し私と真琴の間を潮風が通った。
『うん。大事な話し。私が岩鳶を出たほんとの理由と、今までの事全て』
「.......、待って。オレから先に話しを聴いてもらってもいい?オレもなつみに話したい事が....ってゆうか、伝えたい事があるんだ」
『え?あ、うん。いいよ』
「ありがと。オレね、なつみの事ちっちゃい時から好きだった。でもその好きは幼馴染として好きだった。隣にいるのが当たり前で、オレの日常にはなつみがいたんだ。でもね、高校1年の時友達になつみの事紹介してくれって言われて、どうやらソイツはお前の事好きだったみたいでさ、何でだろうな、なんか、嫌だった。別に誰と付き合おうがなつみが決めたやつなら、なつみを幸せにしてやれるやつならオレは応援するつもりだったけど、でもなんか、嫌だったんだ」
ベットに座りながら話す真琴の話しを私は窓にもたれながら聞く。
よく、話がよめない。
「ずっと何でか考えてた。けど答えは出なかった。でもやっぱ気になるからハルに聞いてみたんだ、もしなつみが誰かと付き合ったらどう思う?ってそしたらハルのやつ別にどうもしない。.....真琴だったら、なつみの事ちゃんと考えてやれるからいんじゃない?だって。ますますわかんなくなっちゃってさ、まぁそれから水泳部での活動が始まってハルや渚と怜との時間も増えて凛のこともあったりでなんか忘れてたのかもしれない、その時の違和感。3年になって、なつみが岩鳶出るって知った瞬間からかな?あの違和感がまた心にのしかかってきたんだ」