第4章 縁日のご縁。 :橘真琴 甘
「えっと...確かなつみちゃん?だったよね?」
『.......///』
「あれ?....ぁあー、江ちゃんは?」
『......../////』
「ごめん!浴衣、怒ってるよね。ほんと、ごめん」
『.....!あ、いや、違くて....浴衣は、大丈夫です////その、すみません。無視したわけじゃなくてですね。あの、だから....その....////』
「クスッ とりあえず早く浴衣拭かないと跡が残っちゃう。こっちおいで』
真琴先輩の後をついてベンチに腰を下ろす。
近くの水道で濡らしたハンカチを私にくれた。
「はい。コレで拭いて。本来はオレが拭くべきなんだけど....場所が場所だからね」
帯から太ももにかけてかかったジュースの跡をさすがに真琴先輩に拭いてもらうには、私的にもキツイものがある。
『すみません。ありがとうございます』
「いいって。えっとなつみちゃん、江ちゃんはどうしたの?」
『実ははぐれちゃいまして....』
江とはぐれた経緯を説明すると真琴先輩は「そっか」と言いながら隣に腰掛けた。