第4章 縁日のご縁。 :橘真琴 甘
ドクン ドクン ドクン ドクン
ドクン ドクン ドクン
やばい.....まだ....ドキドキするっ//////
「いやー遙先輩たちと会うとは思わなかったなー。しかも渚くんと怜くんは浴衣姿だったし!遙先輩と真琴先輩も浴衣でくればよかったのに。ね?」
『え、?ぁ....うん////』
真琴先輩の浴衣姿......//////
「なつみ?顔赤いよ?大丈夫?」
『大丈夫、大丈夫!ちょっと熱いし人多いからね、火照っちゃっただけだよ』
「ほんと?んー、綿菓子買ったらあっちの休憩所で少し休む?」
『ほんと、大丈夫!気にしないで!!』
江は未だ心配そうに私の顔色を伺っていたけどまたニコッと笑って「きつくなったら言ってね」といって歩き始めた。
無事に綿菓子を手に入れて江がイカ焼きバーガーが食べたいって言い出したから向かっている途中にふと真琴先輩が見えた気がした。
先輩の姿を探していたらいつの間にか江が居なくなっていた。
『えっ、うそ。江?』
辺りを見回すが江が見当たらない。
『は、はぐれ...た?』
イカ焼きバーガーの前に行ってみるけど江の姿は無かった。
そして、振り向いた瞬間。
『きゃっ!』
「わ!」
綿菓子を食べながら歩いていたから袋から出しっぱなしで、なおかつぶつかった人はジュースを持っていて綿菓子にかかってしまいおまけに私の浴衣にべっとり.....。
「ぁあ!ごめん!浴衣がっ..」
そういって誤ってきたのは真琴先輩でした。