第4章 縁日のご縁。 :橘真琴 甘
「もー浴衣姿だけですか?」
江がふざけていうとその人は少し困ったように眉を下げて笑った。
私はというと.....顔を真っ赤にしてうつむいていました。
「あれぇ?なっちゃん顔が真っ赤だ。どうしたのぉ?」
ニヤニヤしながら聞いてくる渚くんに『うるさい」とだけ返した。
「江ちゃん、2人できたの?縁日だから人がいっぱい居るし問題無いとはもうけど女の子2人の夜道は危ないから気をつけてね」
「はい!大丈夫ですよ!真琴先輩お母さんと同じこと言ってます」
真琴先輩。ぁあ、この人が江の言ってた部長さん。
真琴先輩、、、真琴先輩っていうんだ....。
「じゃあ私達は綿菓子買いに行くんでこの辺で!なつみ、行こ!」
『あ、江!えっと....あの.....し、失礼します////』
コレが私達の出逢いでした。