第9章 トモダチ
伯母はズカズカと私に近寄り
私の髪を強く掴み、引っ張りました
「痛い!」
「さぁ!帰るんだよ!三年間居なかった分、たっぷりお仕置きしてやる!」
怖い
コワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ!!!!
―パチン!!
「!?」
勢いよく手を叩く音がしました
…私の…手じゃない
その瞬間、私の髪を掴んでいた伯母の手が離れました
「汚い手でツグミに触らないでくれる?」
「N!」
手を叩いたのはNでした
Nは私と伯母さんの間に入りました
「な、何するんだいあんた…!」
「ポケモンを虐める外道人間がツグミに触らないでよ」
「な…!」
背の高いNの後ろにいる私には二人の顔は見えませんが…伯母が怒りに震えているのは声でわかります
「なんなんだよあんたは!?」
「ボクはN。ツグミの夫だよ」
「な…なんだって!?」
伯母さん…驚いていますね